まつり紀行2014

平成26年4月13日(日)知多市北粕谷地区1

知多市北粕谷地区の八社神社春祭りです.
18世紀中頃に書かれた張州雑志(内藤東甫著)に『北糟谷村 大野庄・・・祭礼正月管祭 六月車一輌』とあり、また宝暦5年に纏められた「尾陽村々祭礼集」にも『八社大明神六月之内山車一輌』とあり、北粕谷では古くから山車祭りが行われていたことがわかります.
現在の山車は上記の史料に記された山車ではなく、文化年間に亀崎西組によって建造された山車です.
亀崎西組では新しく山車を建造したたため、弘化5年(1848)に板山(現半田市板山)大湯組へ譲渡され、大湯組では「花王車」と名付けられ祭礼に曳かれていました.
その後昭和2年(1927)に当地区が買い入れたものです.
山車は漆塗りで彫刻は箔押し彩色仕上げされ、近世に発展した白木の彫刻で飾られる知多型以前の形式を保つ貴重なものです.
主要彫刻は早瀬長兵衛吉政の巻龍、近江八景など.
山車の痛みや曳き手不足から昭和33年(1958)を最後に曳き廻し中断を中断していましたが、平成10年(1998)には境内のみですが、き廻しを再開しました.

10:45曳き出しを待つ八社神社の境内です

上山です.

そろそろ曳き出しの時間です.
袢纏は名古屋で多く見られる「弁慶格子」です.

方向転換です.



境内から市道までは坂になっています.

鳥居の脇を抜けて

ゆっくりと