まつり紀行2015

平成27年5月5日(祝)半田市亀崎潮干祭〜後の日5

毎年亀崎の山車彫刻から一つをクローズアップして紹介していますが、今年は「桁隠し」です
唐破風の真ん中にある彫り物が「懸魚(げぎょ)」で、その左右にあるのが「桁隠し(けたかくし)」です
多くの場合、懸魚と桁隠しの彫刻題材は関連のあるものが使われます


なぜ桁隠しというのか?
それは桁を隠しているからで、桁とは垂木を支える構造材です.
上の写真では桁が見えません.
あたりまえですが桁隠しで隠れているから(^^ゞ
下の写真をご覧下さい.
代表的な名古屋型の上山で、四本柱の上部に見えるのが桁です
このように名古屋型では桁が半分露出している山車があり、桁自体を塗り・金具等で装飾しています(桁が破風に隠れて全く見えない名古屋型もあります)
一方この亀崎を含む知多型では、桁の先端を桁隠しの彫刻で飾り、桁が見えないようにしています.



東組宮本車懸魚「親子松と鷹」瀬川治助重光 元治2年

同桁隠し「鷹」

同桁隠し「松」

石橋組青龍車懸魚「子持ち龍」初代彫常 昭和12年

同桁隠し「子龍」

同桁隠し「子龍」

中切組力神車懸魚「梅福仙人」立川和四郎冨昌 文政10年

同桁隠し「鳳凰」

同桁隠し「鳳凰」

田中組神楽車懸魚「太真王文人(波に龍)」立川常蔵昌敬 天保8年

同桁隠し「龍」

同桁隠し「龍」

西組花王車懸魚「飛龍」初代彫常 大正3年

同懸魚「飛龍」

同懸魚「飛龍」