まつり紀行2017

平成29年5月4日(祝)半田市亀崎潮干祭〜後の日3

毎年後の日の朝を利用して1箇所ずつ彫刻を紹介しておりますが、昨年は「持送り」でした
一昨年は「桁隠し」で、その前は「前山手高欄」、「壇箱猫足」とか「敷台」

そろそろネタが尽きてきました・・・
もうやけくそで、今年はちょっとマイナーな「下駄箱(下足入れ)」です
意表を突いたつもりだったのですが、撮って並べてみたらやっぱり地味でしたね
装飾的要素の多い山車部材の中でも数少ない実用品で、用途はもちろん履き物を入れるためのものですが、思うにこれが無いと山車の乗り降りが不便ではないかと・・・
名古屋型の下駄箱と異なるのは真ん中が小さく仕切られていることです
ここは各車ともに蝶番で開けるようになっていて、中から上山迫り上げ用の綱が引き出せるようになっています

ごめんなさい、以下興味のない方は遠慮なさらずにココくらいまで飛ばしてご覧ください


東組宮本車
台輪後部も木鼻様になっています

石橋組青龍車

中切組力神車

田中組神楽車

西組花王車


下駄箱ではやはり寂しいので山車の一番高いところにある装飾「上山鬼板」と「上山懸魚」です
参考:亀崎潮干祭総合調査書


東組宮本車
「左巴と雲」
「鳳凰」元治2年 瀬川治助重光作

石橋組青龍車
「雲に石の金文字」昭和12年 新美常次郎作
「松に鶴」昭和12年 新美常次郎作

中切組力神車
「中切紋」文政10年 立川和四郎冨昌作
「菊」文政10年 立川和四郎冨昌作

田中組神楽車
「稲穂に田に雲」明治43年 新美常次郎作
「弄玉仙人」天保8年 立川常蔵昌敬作

西組花王車
「組紋に雲」
「鳳凰」

時間はたっぷりあるので、今度は前山の虹梁です
山車によって違いがあるのが面白いですね


東組宮本車

石橋組青龍車

中切組力神車

田中組神楽車

西組花王車

前山の蟇股です
ん?これって何年か前に載せたような気がするけど
ま、いいか!
どうせ誰も覚えちゃいないだろうし

東組宮本車
「鵺退治」 元治2年 瀬川治助重光作

石橋組青龍車
「恵比須大黒」 昭和12年 新美常治郎作

中切組力神車
「子持龍」 文政10年 立川和四郎冨昌作

田中組神楽車
三国志(桃園の誓い) 天保8年 立川常蔵昌敬作

西組花王車
「百羽雀」 弘化3年 立川和四郎冨昌
(支輪) 「竹林に百舌」 平成11年 有馬白匠要治