尾張の山車まつり紀行

令和5年5月4日(祝)半田市亀崎潮干祭・後の日3

■彫刻紹介




現在の時刻は午前6時を少し回った頃
警固行列がやってくる9時までまだ3時間もあります
毎年この時間にテーマを決めて彫刻を撮って紹介していました
壇箱、脇障子、蹴込み、懸魚、蟇股・・・壇箱猫足もやったし
そろそろネタに困ってきました

どれにしようか・・・

■御簾(みす)


意表を突いて前山の御簾です
彫刻じゃないって?
一応四本柱とともに脇障子と踊台蹴込みも写ってますから
御簾の知識は全くありませんので、解説文は四本柱に関してです


東組宮本車
堆朱の四本柱は元治2年早瀬長兵衛による「昇り竜、降り龍」


石橋組青龍車
四本柱は七宝で明治24年川口文左衛門による「宝尽くし」
平成7年(1995)復元新調


中切組力神車
四本柱は文政10年で紫檀材


田中組神楽車
四本柱は天保8年で材は鉄刀木(たがやさん)


西組花王車
四本柱は桜材に「真塗に朱漆の毛書き」 弘化3年

■大綱

さらに
大綱です
これも彫刻ではありませんが
山車の曳行に欠かせない重要な部材であります
さすがに調査報告書にも記載がありません
本邦初紹介?



東組宮本車


石橋組青龍車


中切組力神車


田中組神楽車


西組花王車

■高欄蹴込み

ここからは真面目に山車彫刻です
上山高欄廻りの彫刻になります



東組宮本車
「松に山鵲(サンジャク)」
新美常次郎 明治39年


石橋組青龍車
「龍」 新美常次郎 明治?年


中切組力神車
「竹に雀」 立川冨昇 文政11年


田中組神楽車
「牡丹に獅子」 立川常蔵昌敬 天保8年


西組花王車
「水草に亀」 作者不明

■前山木鼻



東組宮本車
瀬川治助重光 元治2年


石橋組青龍車


中切組力神車


田中組神楽車
立川常蔵昌敬 天保8年


西組花王車
立川和四郎冨昌 弘化3年